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近代家族の成立と終焉

近代家族の成立と終焉
上野 千鶴子

定価: ¥ 2,520
販売価格: ¥ 2,520
人気ランキング: 75066位
おすすめ度:
発売日: 1994-03
発売元: 岩波書店
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

『家父長制と資本制』を歴史化する
明治期以降にみられた近代家族の形成過程から分析を始め、戦後の高度成長期以降にみられる家族変容と女性の文化受容のあり方にまで焦点を当てた著書。

面白い
第一章の「近代家族のゆらぎ」から笑える
みたことも無いようなパターンの家族を続々と登場させて<家族像がゆらいでます>という
これをたとえば<日本人の名前の研究>におきかえて考えると
珍名奇名を続々登場させて「日本人の名前がゆらいでます」というに等しく
とんでもない結論を読者にいだかせるであろう
しかも事例として挙がるのがマンガだったり文学だったりするのが筆者の特徴
紡木たくの<ホットロード>をとりあげて家族を語ってしまうのはいかがなものか
この本の表紙の家族写真も年賀状では現代でも一般的
<終焉>という文字が虚しくみえる

実際の「家族」の実態との乖離。
「近代家族の終焉」という言葉を言いたい気持ちはよく分かります。
私は、某大学で「女性学」を学んだおかげで、
その世界に落ち込んで行った方々(教授含む)の個人的諸事情は見てきました。
(カルトからの脱会活動を手伝うことで、より「問題家族」への理解は深まりました)

残念ながら、普通の家族の実態と、この本の内容は乖離しています。
そしてなぜそうなるのかも分かります。

巷の論文・・特に「家族論」は幸せな家族から出てきません。
結婚しない人、出来ない人、離婚(家庭内離婚含む)した人から「家族論」が出てきます。
したがって、「研究の成果」とやらの「家族論」を読めば読むほど、
「変な結論」「不自然な結論」にたどり着くのです。

「思ったとおりの根拠」に基づく、「思ったとおりの結論」に帰着している本です。
「家族」を本当に知りたければ、あなた自身が愛する人と結婚し、
乳房によって子どもを育み、そしてディズニーランドへ遊びに行くことです(笑)。
家族の事例として、いくら自論に都合が良いからといって
紡木たくの「ホットロード」などのマンガを出すのはいかがなものでしょうか?

「女性学」によって語られる「家族」はSFのように現実感がありません。
結婚出来ない人、または非道い結婚をしてしまった人の「心のやすらぎ」として、
この書を推薦いたします。



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