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上野千鶴子なんかこわくない
上原 隆
定価: ¥ 1,529
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おすすめ度:

発売日: 1992-09
発売元: 毎日新聞
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結論:上野千鶴子は関係ない
上野千鶴子の影響で急に目覚めてしまった妻から、同居離婚を言い渡されたある中年男性の手記である。
本当に上野千鶴子で離婚する夫婦などいるのだろうか。
と思って読んでみると、どうやらこの妻は以前から夫が嫌だったようだ。さて、どういうところが嫌だったのであろう。
妻側の心境を聞くことができないので、あくまでも著者である夫の記述から探るしかない。
まず、妻が離婚したくなったことを上野千鶴子に帰するあたり、ここでもう、ダメであろう。
以前から自分が嫌われていたことを決して認めない態度。
そのうえ、「上野千鶴子にカブれたせいで、離婚された」などという本を出してしまうあたり。これも、いっそう妻に嫌われこそすれ、「やっぱりいい人だった」などと思われるはずもない。
そして、妻の行動を淡々と描写するあたり。
もう、自分が可哀想だという被害者意識でいっぱいで、妻のやることなすこと攻撃しているように思えてしまうらしい。
毛糸のセーターの洗い方なんて、どうだっていいじゃないか。「妻はこうやるけど、自分はこうやる。自分のやり方のほうが合理的。妻のは余計な労力を使う。」どうです、だんだん嫌われる理由がはっきりしてきたでしょう。しかも、「僕って自分でセーターを洗ったりするくらい家事もやるのに」なぜ嫌われるの、と未練がましく言いたいのである。
著者は最後まで嫌われた理由に思い当たらず、「子供を作らなかったからか」とか「妻が自分のキャリアに方向を見出したからか」とか悩んでいる。あーあ。
妻が著者を嫌いになった、ということだけは、はっきりしているのである。日本人の女性は、「好きじゃなくなった」という理由だけで離婚するほど冷たくはないのである。
嫌いになったのは、これまでの著者の行動のせいである。
それを認めないという態度こそが、最も嫌われているのだと思う。
よって、タイトルに冠したにもかかわらず、著者の離婚と上野千鶴子とは何ら関係がない。
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