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ザ・フェミニズム (ちくま文庫)
上野 千鶴子

定価: ¥ 714
販売価格: ¥ 714
人気ランキング: 69679位
おすすめ度:

発売日: 2005-09-07
発売元: 筑摩書房
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
対談のいいところが出ている
フェミニズムの食わず嫌いは損ですよ、と思わせる本。現実を見据えてる割に意外と繊細な小倉千加子と残酷なくらい突き抜けている上野千鶴子。時に同意し、時に批判し合いながら、なんだかんだと話が続いていくのが面白い。対談のいいところが出ていると思う。
ただ「フェミニズムは一人一派」と断言するなんて学問の一分野としてどうなの?という疑問は湧く。それにしたって全くイデオロギーの違う人たちが共存している分野は他にもある訳で、そういう主張が出てくるのも分かる気はする。そしてフェミニズムは続く、のか?
「一人一派」で背走するフェミニズム。
「一人一派」で背走するフェミニズム。
フェミニストへの批判をかわす為に
「フェミニストは一人一派であることを強調しよう」という合議が見ていて痛い。
こういうところがフェミニズムが学問では無いと言われるところ。
そして反対や苦言を呈する意見が「多種多様な立場」から寄せられても、
一律に「バックラッシュ」という一枚ラベルで対処してしまう。
フェミニズムの世界にいたから、こんなことを書くことになろうことは想像も出来なかったけれど、
「やっぱり、・・・オンナか。」と本音の部分でつい思ってしまった。
(結局は「主婦の井戸端会議」と大差は無い会話が同書で延々と続くから。)
そして、専業主婦を一段高いところから見下ろすものの言い方は、まさに「ミソジニー」そのもの。
「一人一派」で背走するよりも、「俺たちゃ一枚岩!」で進んだほうが良いと思う。
今後のフェミニズムは。
そう、東京都知事戦での「アサノと勝とう!女性勝手連」の活動による「連帯」は、実に良かったと思う。
どつき漫才で学ぶフェミニズム
どつき漫才なんだけど、けっこうシビアに削りあうのでびっくり。どつき漫才を通じて、日本におけるフェミニズムの歴史、現在の情勢論、課題、二人の立ち位置などについての大雑把な知識を学ぶことができる。上野は官僚のように怜悧でありながら浮世離れしているし、小倉は単なるおばさんなんだけど現実感覚に優れ、理論との整合性が上野より取れている。この本を読んでやはりフェミニズムって消滅したのかなという思いにかられる。定義不能な「一人一派」の思想だからというより、リベラル・フェミニズムとラディカル・フェミニズムの分裂の話などを聴くと、もう延命する意義が尽きている感じがする。リベラルが制度と結託し、体制の内部に繰り込まれる一方、ラディカルはより思弁性の過剰な追求に向かう。性的自由の確立をプライオリティに最上位に掲げ、男女関係を法的に規定する「結婚制度」を否定するのであれば、法制度そのものから「結婚制度」の抹消する方向で運動すべきであるはずだか、さすがに現実性がないのかそうした方向には向かわない。上野が「理念が現実を変えてきた歴史はない」それは「説明」であり「解釈」だ、「現実の後追いだ」という時、それはすでにフェミニズムが現実に対して約束された未来への透視図として機能していないことを、自己了解していることを意味している。かたや体制の中で自己実現を遂げようともがき、かたや過剰な思弁性の中でマイノリティの自己記述へと自閉していく日本のフェミニズムの混迷を、徹底して懐疑することで生き抜いてきた二人の代表的なフェミニストから知らされることに、やはりある種の感慨を感じざるをえない。
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