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あの金で何が買えたか―バブル・ファンタジー

あの金で何が買えたか―バブル・ファンタジー
村上 龍
あの金で何が買えたか―バブル・ファンタジー
定価: ¥ 1,575
販売価格:
人気ランキング: 244169位
おすすめ度:
発売日: 1999-07
発売元: 小学館
発送可能時期:

「知る」ための本
メディアから実のある報道が出てこない日本では、こうした本の存在価値は高いですね。冒頭で村上氏は何よりも大事なのは「知る」こと。そして得た知識を開放系ネットワークで共有すること、と書いています。今読んでも馬鹿馬鹿しい巨額が、どれだけ旧態然とした既得権益のために費やされてきたか。なんとなく景気の上向きを感じる今、再度思い出しておくべき本ではないでしょうか。そして私たちは金融機関や政治の精神性を、なんらかの学びを得たのか見ていくべきでしょう。

すごい説得力!
税金の無駄遣いは多くの人が感じていることですが、どれほどの無駄であるかを、こんなに分かりやすく説明された方は、他にいないと思います。広告関係の仕事をしている私にとって、大変参考になりました。
絵本形式になっているというのも良かった。

読めば読むほど、奥深い本です。
「純文学」なんて言葉を使ったら照れてしまう人が少なくはないと思いますが、やはり村上龍は純文学作家ではないでしょうか?
そんな彼が最近、経済物に取り組み続けています。
そんな彼に対して物足りない、と思うファンもいることでしょうが、その辺はぜひあわてずに。
各種銀行に巨額な「公的資金」が投入されたわけですが、そのお金を「それ以外」につかったらどうなるか、を紹介したのがこの本です。
さすが村上龍、目の付け所が違います。
たとえば、富士銀行に投入された1兆円。そのうち、10億円は「銀座のホステスにつかう」なんてくだりは、さすが村上龍です。そこだけでとめておかないで「女優やピアニスト、バレエのプリマだと」「こんな金額では足りない」なんて書き添えてしまうのもやはり村上龍です。とても参ります。
スフィンクスを修理したり、ロベルトバッジョに払ったり、とにかく、村上龍の知性と嗜好の限りを尽くして、仮想的な買い物をするわけです。エッセイとして読んでも面白いですね。
ま、ちょっとばかっぽい話ですよね。初版は1998年8月10日。
しかし、2002年12月24日の今となっては、まんざら馬鹿にもできますまい。
だって登場する銀行の名前、今はほとんど残ってないんだもの。
かなり、まいります。
やるなぁ、村上龍!!!



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